「別れの曲」に魅かれてしまった男・・・
ショパン作曲、誰もが一度は聞いたであろう「別れの曲」。
やっぱ良いよね、ほんと良いよね。(語彙力)
この前ふと街で聞いた瞬間、なんともいえない包まれた気持ちになりました。
母のような愛情で、ふわっと抱きしめられたような(真面目です)
そんな気持ちにさせてくれるこの曲。
で!この曲を作った時、ショパンはなんと22歳だったらしい。
すごくないですか?
大学4年生くらいの年ですよ?
なんであんなに哀しみと優しさをこめた曲がつくれるの?
僕が大学生のころなんて毎日ポケーっとして鼻ホジホジしてましたよ。(格差!!)
いったい彼はどんなことを経験してあのようなメロディーを作ったんでしょうね。
きっと哀しい体験や内に込めた激情が投影されたのだろうと想像してしまいます。
前半部は優しいメロディーで、撫でられているような感覚になりますが、中間部ではがらりと表情を変え、軽快なリズムから怒涛の和音ラッシュで荒々しい旋律に。そこから左右同じ2音での連続したリズムが続きます。
この部分を僕なりに表現するなら、ズバリ
「スネた子供」ですね。
え?全然違う? そうかもしれませんが僕はそう聞こえます。
世の中の大人は強がってますが結局、男も女も子供なんですよ。
嫌なものは嫌なんですよ。辛くて耐えられないことがあったら泣きべそ書いて大声で泣くんですよ。それはどの時代も変わりません。なにかどうしようもなく苦しいことがあって、本気でもがいているような、泣いているようなそんな感じ。
この部分は右手と左手が同じ音を引くという、クラシック曲でもかなり珍しい表現ですが、それこそが心の葛藤を強調している気がします。
ここの激情的なフレーズがあるからその後Aメロに戻るときが安心するんですよね。
それこそ母の胸に帰ってこられた、みたいな。
この曲ってAメロ→Bメロ→Aメロってなってますが、このAメロは現在の心境を表していて、Bメロは回想部分なんじゃないかと僕は思うんですよね。
Bメロでいったん辛い過去を思い出してまた、現在の穏やかでしっとりしたところに戻ってくる。
本当に綺麗な構成です。弾き終えたときに安心感に包まれます。それは多分Bメロで全部吐き出したから。
ふう。やっぱり解説するよりピアノを弾いている方が良いなあ。でもたまにこうやって曲を客観的に見るのも楽しいですね。次弾くときより表現が込められる気がします。
今は練習中ですが連続する2音の部分がまだ不安定なので頑張ります。
Aメロが好きすぎてついつい最初から弾いてしまうのがよくない。
ちゃんと部分練習しなさいってね。
ではでは、近いうちアップしていきたく思います。
桜川でした。